泌尿器科は一般的に腎臓・尿管・膀胱・尿道などの尿の通り道を診る科でありますが、前立腺、精嚢、精巣、陰茎といった男性特有の臓器も専門的に診療しております。
男性の泌尿器科
男性の泌尿器科

泌尿器科は一般的に腎臓・尿管・膀胱・尿道などの尿の通り道を診る科でありますが、前立腺、精嚢、精巣、陰茎といった男性特有の臓器も専門的に診療しております。
といった症状は、前立腺肥大症、前立腺炎、膀胱炎、尿路結石、過活動膀胱、性感染症や精巣の病気などが原因のことがあります。ときには膀胱がんや腎がん、尿管がん、精巣がん、前立腺がんなどの腫瘍性疾患につながる場合もあります。
泌尿器科というと少し受診をためらう方もいらっしゃいますが、泌尿器の症状は加齢とともに誰もが経験するもので、恥ずかしいことではありません。心配なことがあれば、一人で悩まず何でもお気軽にご相談ください。
前立腺は男性にしかない臓器で、膀胱の出口の部分にあり、尿道のまわりを取り囲むように存在しています。精液の一部である前立腺液を分泌しています。
前立腺肥大症は、文字通り前立腺が大きくなる病気です。一般的な成人男性の前立腺は、クルミぐらいの大きさ(約20cc)と例えられますが、肥大するとゴルフボール大(約40cc)になったり鶏卵大(約60cc)になったりします。前立腺が大きくなることでおしっこの通り道が狭くなり、様々な排尿障害が生じてきます。例えば、尿の勢いがなくなったり(尿勢低下)、排尿までに時間がかかったり(排尿困難)、尿線が細くなったりします。さらに進行すると尿を出したいのに尿が全く出なくなることもあります(尿閉)。また、前立腺肥大症を放置していると腎臓に負担がかかり腎不全となるリスクも上昇しますので、早期発見と適切な治療が重要です。
前立腺が肥大する原因はまだ明確になっていませんが、男性ホルモンのバランスが加齢によって乱れることが関与していると考えられています。実際に年齢を重ねると前立腺は肥大しやすくなり、50歳を超えると前立腺肥大症の発症リスクが上昇するとされています。他にも、肥満、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病)なども発症や進行に関与すると考えられています。
診断には症状から病気を疑う国際的評価方法(IPSS)や、診察・検査として直腸指診、超音波検査やMRI検査などの画像検査、前立腺がんの腫瘍マーカー検査(採血検査)、残尿測定・尿流量測定(ウロフロメトリー検査)があります。
治療は薬物療法が主です。前立腺部の尿道をひろげるα1ブロッカーが広く用いられます。前立腺自体を小さくして改善を目指す、5α還元酵素阻害薬(デュタステリド)も有用です。こちらは、効果が出るまでに少し時間がかかること、内服をやめると前立腺が再増大してしまうこと、前立腺がんのマーカーであるPSAが見かけ上低下する点などに注意が必要です。平滑筋弛緩作用のあるPDE5阻害薬も効果があります。前立腺や膀胱の平滑筋が弛緩することで尿道の抵抗が減少し、尿勢や頻尿症状の改善が見込まれます。
薬剤内服で効果が不十分な場合は内視鏡手術が選択されることがあります。
急性前立腺炎とは、大腸菌などの細菌が尿道から侵入し、前立腺に感染することで起きます。症状としては、高熱(発熱)や排尿困難、排尿痛や残尿感、頻尿、全身倦怠感が生じます。
前立腺の炎症が長く続くタイプの、慢性前立腺炎という病気も存在します。
前立腺がんは、男性のがんの中で最も多いがんです。特に50歳を過ぎると発症するリスクが高まります。PSA検査による腫瘍マーカーによって早期に発見でき、最近では健康診断や人間ドックで、PSA検査を導入するケースも増えています。早期発見、治療を行えば死亡率は非常に低いがんです。50歳を超えたら年に1度はPSA検診をお勧めします。
尿道炎は細菌感染や尿道の粘膜が傷つくことで起こります。女性に比べ尿道が長い男性に生じやすい病気です。クラミジア性尿道炎や淋菌性尿道炎など性感染症によることが多く、排尿時の焼けるような痛みやかゆみ、不快感があります。尿道から黄色や白色の膿が出て下着を汚したり、尿道口が赤く腫れたりします。頻尿などの症状が現れることもあります。男性の場合、尿道炎を放置すると精巣上体炎(副睾丸炎)に進行することがあります。また、尿道狭窄となり、排尿に支障をきたすようになるため、早めの受診が必要です。
腎臓から尿道につながる尿の通り道に結石ができる疾患で、結石のある部位によって腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けられます。泌尿器科外来で頻度の高い疾患の一つで、20人に1人が一生に一度は罹患し、男性が女性の約3倍多いとされています。
尿管を通る際に激痛が起こり、発熱や吐き気、嘔吐を伴うこともあります。結石の大きさや位置によって治療方針が変わってくるため、適切な診断、評価が必要です。
加齢に伴いテストステロン値(男性ホルモン値)が低下することにより生じる症状を late onset hypogonadism(LOH症候群、加齢性腺機能低下症)と呼びます。LOH症候群は、ED(勃起不全)などの男性機能の低下がみられるほか、全身倦怠感、のぼせ、多汗、めまい、耳鳴り、抑うつなど多彩な症状を呈します。気づかれていない患者が多いのではないかと、近年注目されている病態です。
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