小児泌尿器科では、腎臓・尿管・膀胱・尿道などの尿路や、精巣・陰茎といった生殖器に関わる病気を専門的に診療しています。こどもの泌尿器の病気は、生まれつきの異常が多いことや、成長に伴って症状が変化することが特徴です。そのため、大人とは異なる視点での診断と治療が必要になります。
お子様の将来の腎機能や生殖機能に影響する可能性がある病気もあるため、早期の診断と適切なフォローアップがとても重要です。当院では、お子様一人ひとりに合わせた丁寧な診療を心がけています。
こどもの泌尿器科
こどもの泌尿器科

小児泌尿器科では、腎臓・尿管・膀胱・尿道などの尿路や、精巣・陰茎といった生殖器に関わる病気を専門的に診療しています。こどもの泌尿器の病気は、生まれつきの異常が多いことや、成長に伴って症状が変化することが特徴です。そのため、大人とは異なる視点での診断と治療が必要になります。
お子様の将来の腎機能や生殖機能に影響する可能性がある病気もあるため、早期の診断と適切なフォローアップがとても重要です。当院では、お子様一人ひとりに合わせた丁寧な診療を心がけています。
夜尿とはいわゆるおねしょのことで、5歳を過ぎて1ヶ月に1回以上の夜尿が3ヶ月以上続く場合を夜尿症と定義しています。定義としては上記のとおりですが、排尿における機能発達の進度はお子様によってそれぞれ違います。わざとしているわけでもないため、怒ったりイライラした態度を見せたりするのはプレッシャーをかけることにつながり逆効果となってしまいます。「あせらない」・「おこらない」・「おこさない」の3つの点に気を付けることが大切です。治療としてはまず生活指導と行動療法が行われます。おねしょ日誌をつけておねしょのなかった日はご褒美を上げたり一緒に喜びを共有するなどすると、徐々に改善が見られる場合があります。夕方以降の飲水は夜間の尿量増加につながるため、飲水制限も有効です。具体的には、朝起きてから3時のおやつまでに多めに水分を取り、その後は水分摂取をできるだけ控えるようにします。改善が乏しい場合には内服治療として、抗利尿ホルモン薬、抗コリン薬、三環系抗うつ薬などが処方されることがあります。
亀頭包皮炎は、陰茎の先端(亀頭)やその周りの皮(包皮)に炎症が起こる病気です。赤み、腫れ、かゆみ、痛み、膿のような分泌物などが見られることがあります。包皮の内側にたまった恥垢(ちこう)や尿が細菌やカビの繁殖の原因になります。こどもは通常包茎であるため、亀頭包皮炎になりやすい状態であると言えます。程度が軽い場合にはぬるま湯でやさしく洗い清潔を保つことで改善することがあります。必要に応じて、抗菌薬や抗真菌薬の塗り薬・飲み薬を使用します。症状が強い場合や繰り返す場合は、包茎の治療を検討することもあります。
再発予防のためには、毎日ぬるま湯でやさしく洗いよく乾かす、下着は清潔な綿素材を選び蒸れを防ぐなどが重要です。ごしごし強くこすりすぎると皮膚が傷ついて逆に感染に弱くなるため注意が必要です。
包茎とは陰茎先端の亀頭部が包皮で被われている状態をいいます。生まれたばかりの男の子は全くむけない状態が正常で、むける時期はこどもによって様々です。4~5歳になると亀頭が見えるまでむけることもありますが、ほとんどの男性では、陰茎が成人の大きさに成長した段階で包皮をむいて亀頭を露出できるようになります。
基本的にはこどもの包茎は経過観察で問題ありません。ですが、排尿時に亀頭の部分の包皮が膨らむバルーニング現象を認めたり、亀頭包皮炎や尿路感染を繰り返していたり、包皮をむいても尿道口が見えない場合などは治療が必要となります。治療は、まずはステロイド外用薬を塗布し、包皮を伸ばす運動を続けていきます。それでも効果が得られなかった場合には手術が選択されます。
精巣捻転は、精巣につながる血管(精索)がねじれて血流が止まってしまう緊急の病気です。突然、片側の精巣(睾丸)に強い痛みや腫れが起こります。
好発年齢は出生後すぐと10歳代です。発症してから6時間がゴールデンタイムとされており、それまでに緊急手術でねじれを解除してあげないと、精巣が壊死してしまう可能性が高まります。
陰嚢の中に水がたまった袋があり、陰嚢が大きく膨れる状態になる病気です。お腹の中の空間と水が行き来してしまう交通性陰嚢水腫と、交通は断たれているものの体液が陰嚢内にたまってしまう非交通性陰嚢水腫に分かれますが、小児の場合は交通性陰嚢水腫が多いです。基本的に痛みを伴いません。乳児期に多くみられますが1歳ころまでに自然に治癒することが多いとされ、1歳を過ぎると自然治癒がしにくくなるといわれ、2歳を過ぎても改善がない場合には手術を選択することもあります。鼠径(そけい)ヘルニアとの判別が難しいこともあります。
精巣は胎生期に腹腔内で発生して、お母様のおなかの中で成長するにつれて陰嚢内に下降してきます。出産時には正常な位置まで降りてくることがほとんどですが、下降の過程で正常な位置に到達せず停留してしまう状態を停留精巣といいます。出生後も6ヶ月頃までは自然に陰嚢内に降りてくることが多いですが、1歳を超えても精巣が陰嚢内に触れない場合には手術が必要とされます。
精巣が正常に機能するためには比較的温度が低い陰嚢内にある必要があります。腹腔内は陰嚢内に比べ、2、3度高い温度環境といわれており、そこに精巣が停留してしまうと精子をつくる細胞が徐々に機能を失い数も減少していきます。また、停留精巣を放っておくと不妊や精巣捻転、精巣腫瘍のリスクが上昇します。
精巣が陰嚢内に蝕知できるときとできないときがある、移動性精巣という状態もあります。その場合にはすぐに手術が必要になることはありませんが、思春期を過ぎても改善しない場合や、陰嚢の高い位置で固定されてしまう場合にはやはり手術を行う必要が出てきます。
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